最終更新:2020/03/13
コロナショックのあおりを受けて、とうとう原油価格がマイナスになった、という、トレーディングに手を出している者としては衝撃的なニュースが飛び込んできました。
奇しくも仮想通貨取引所大手のBitFlyerのサイトに解説記事が載っていましたが、どうやら先物がマイナスということは、現物を何とかする義務が発生することにつながるみたいです。「小麦先物を買うと大量の小麦が送られて来て途方に暮れることもある、先物は怖いからやめておけ」なんていうのは都市伝説かはるか昔の話だと思ってましたが、こうなってくると現実にないとは言い切れないのでしょうね。やはり人生の先輩の話は聞いておくものですね。
ずっとないだろうと思われてきたマイナス金利に続いてマイナス原油価格、じゃあ次はマイナスの電気代!?とかマイニングに関わるものにとっては夢のような話も想像してしまいますが、それがあり得るならマイナスのマイニング報酬、マイナスの仮想通貨価格、なんて可能性もあるのかもしれません。
負の遺産、という言葉は日常的に使われることはあるものの、邪魔なものだからマイナスの値段をつけて簿記の帳簿をつける、という話は今のところ無いように理解していますが、今後社会制度が変わればないとも言い切れないのかと考えさせられました。筆者も不要物をため込んでしまわないよう、ゴミはすぐ捨てる習慣をもっともっと強化しようと心に誓ったのでした。
この記事のタイトルは、ノームチョムスキー先生のとある本(といっても読んだことはないんですけど)タイトルだけ聞いて個人的にインパクトがあった「単純化する欲望、複雑化する世界」のオマージュです。
確定申告、今騒がれているウイルスの影響で1か月期限が伸びたんですけど、早めに済ませておこうと思ってポチポチやってみたんですが、どうにも思うようにいきません。税制云々の前にソフトの取り扱いのごく基本的なことで躓いてるんですが、それにしても。
税制が最近複雑化しているのかどうかは、プロではないのではっきりは知りませんが、消費税とかの様子だけ素人目に見ても、何やら複雑なことになってきているイメージがあります。
複雑な税制であるということは、きめ細やかに色々なことに配慮した結果でもありますから、一概に単純な税制が良いとは言えないのですけど、やはりこの複雑さはどうにも素人にとってはなかなか厄介なものです。
確定申告をする側の人間にとっての希望は、事業家であれば決算書を良く評価されるための少し複雑な事情はあったりなかったりしますけど、基本的には税金を安く済ませたい、と単純なものでしょう。しかし世界とは複雑なのですね。
気が向いたらノームチョムスキー先生の本も読んで、アルテマターとは別口ですが、書評なんかにもチャレンジしてみようかと思う、今日この頃です。それではまた。
ITがごく一般的に普及してきたとはいえ、最近はPCよりスマホが主流になってくるような流れもあり、PCを自作する、ということが一般の方にとってかなりハードルが高いのは、今も昔も変わらないようです。
実際やってみると、一通りPCを組み上げるということは、まあやってみれば何とか一応できる程度のものではあるのですが、基盤がむき出しになっていてうっかり変な触り方をすれば静電気で壊れてしまったり、メモリを差すということひとつとっても、かなり強引に力を加えて差し込まないといけなかったり、となかなか難しい部分もまだまだ残っています。
それでも最近は筆者も慣れてきたおかげか、それとも昔に比べるとブランド品のメモリを選ぶ傾向が出てきたおかげかもしれませんが、初めてメモリを差した時に比べると、心なしか最近差した時は無理な力が必要ないようになってきていたような気もします。
GPUにしても、高級品であればあるほど、基盤がむき出しのところが無いなど、取り扱いもスムーズにでき、壊れにくいようにできているようです。
自作PCを生業としている人がどれくらいの数いるか、筆者は把握しておりませんが、そういう方々にとっては自作PCが多少はハードルが高いものであってくれた方が、参入障壁となって助かる面もあるのかもしれません。
しかし、時代の流れとしてははどんな技術も、素人にでもすぐに触れられるように簡単化して行く方向性であるようにひしひしと感じます。
PCを自作するという行動がこれから一般化して行くもの、という見方をする人は少ないようですが、部品の規格化、取り扱い容易化が進めばあるいは、ディープな趣味としては根強く生き残っていくのかもしれません。
当サイトでは不労所得をテーマの一つとしていますが、ストック収入という言葉もあります。ちなみに、不労と英語の「フロー」は全く何の関係もなく、むしろ一般的な労働収入をフロー収入と呼んで、その対義語としてストック収入があるわけですが、さてストック収入とは。
Web制作請負の例で考えてみましょう。この部分をこう作るのにこれだけお金がかかります、と見積もりを出して実際に作ったら約束通りお金をもらえる、というのがフロー所得で、月額いくらというような契約をして妥当な範囲内で更新を続けてお金をもらい続けて行くのがストック収入です。
さて、不労所得などというと働かずに収入を得ることなどと思われがちですが、ストック収入という言葉に目を向けてみると、むしろ現実は全く逆であることに気づきます。働いてもすぐには収入が得られない代わりに、収入を長期間にわたって少しずつ得るのがストック収入だからです。
当サイト運営では過去にマイニングで得た資金で余裕があるから、などというと見栄の張りすぎなのですが、すぐにフロー収入を得る方向に動かずストック収入を作る方向に向けての運営ができることは、全く贅沢でありがたいことなのです。
当サイトアルテマターも気づけばずいぶんゴチャゴチャとして来てしまっているので、そろそろ整理整頓が必要だとは思っているのですが、何事もいったん混乱してしまうと収拾をつけるのがなかなか難しいものです。物理的アナロジー的な表現でいうと、エントロピー(乱雑さ)はどんどん増大してゆくのが自然の摂理なので、エネルギーを注ぎ込まないと整然とした状態に落ち着いてはいかないわけです。というのは言い訳で単に整理整頓が苦手なだけなんですけど、整然とした情報サイトを目指したいものです。
筆者はプログラマーの経験なんかも一応ありますが、やはり専門的なプログラミング知識もコードを整然と書けるスキルがあってこそ仕事では役に立つものなので、整理整頓という仕事人としての基本的なスキルの必要性を、年を経るごとに痛感するものです。
さて、ところで計算して答えを出すとはどういうことでしょうか。情報科学の世界では情報量が多いということはエントロピーが高い状態という風に言われます。常識的に考えれば計算にはエネルギーが必要で、答えが出ればスッキリするわけだから、そこでエントロピーが云々と考えれば色々と面白い研究になりそうな予感もします。とはいえ当方はその方面の研究者ではないので、この辺でストップしておくことにします。
グリーディーというのは「貪欲」という意味ですが、別にマイニングして仮想通貨を得ようとするさまが貪欲だ、ということを言おうとしているわけではありません。ますます専門的な話になっていきますが、マイニングに使われるハッシュの計算というのは、ヒューリスティクスが通用しない、つまり感を働かせて予想しようとしても無理で、グリーディーアルゴリズムと呼ばれる網羅的な計算で一つ一つ正解を探していくしかない、ということを言いたかったのです。かみ砕いていうと、1から100までのどれかが正解だとして、前回の正解が真ん中に近い51だったから今回も真ん中に近い40~60のあたりを重点的に探せばいいのではないか、というような推測が一切役に立たない、という意味です。1から順番に2, 3, 4, 5と次々に正解かどうか探っていくしかないわけです。この方法をグリーディー法と呼ぶのに対し、ランダムに1~100の中から適当なものを選んで正解かどうかを探っていく方法は、モンテカルロ法、と言います。モンテカルロ法はマイニング以外の科学技術計算に使われることも多い汎用的な方法です。
さて、一般にGPUはPCI Express x16という大きな差込口に差すのですが、マイニングをするときはライザーという特殊な変換用部品を使って、PCI Express x1という小さな差込口にGPUを繋げることがあります。どうしてこんなことができるかと考察してみると、グリーディー法を使う、ということはデータインテンシブな計算ではない、つまり、最近はやりのビッグデータとか言って大量のデータに次々に軽めの処理をしていくような計算ではなく、少ないデータに対して徹底的に重い計算をするからだ、というのが私の洞察です。大量のデータをGPUに読み込ませる必要がないので、小さな差込口、つまりデータを少しずつしか送れないPCIe x1に繋げても大丈夫、ということです。
ということは、つまり。とここまで書いてふと、この続きは有料コンテンツにしたい、などと思ったので、今日はこの辺で止めておきます。この続きはマイニングリグを別の用途に転用することを考えた時の注意点についてでした。といっても感の良い方ならもう気づかれているかもしれません。それでは。
偶然なのかどうか、2018年8月頃と同時期です。コンクリートの重みを利用して持ち上げてエネルギーを蓄えようとしたのが成功した、というネットニュースと、コンクリートにカリウムイオンを注入して電気を蓄えられる素材にするのに成功した、というネットニュースが発表されています。両方とも、現在GooGleで「コンクリートバッテリー」と検索すると、上位を占めるようにヒットします。
ちなみに私は某所に、重油を持ち上げて発電すれば燃やさずに済む、というアイデアを投稿したことがありますが、思ったほどの反応はありませんでした。
太陽光マイニングには、エネルギーを蓄える技術は重要なので、コンクリートバッテリーが、揚水発電や蓄電池より安くエネルギーを蓄える技術に育ってくれれば万々歳なのですが、その後の動きについては日本語での検索では見つけることができませんでした。
必ずしもマイニング向けサービスではないですが、GPU EATERというサービスがあります。そもそもはNVIDIA社の廉価版GPUがデータセンターでは使用禁止、という妙なことになったのがきっかけで、AMDのGPUを使ってGPUクラウドを安く提供するサービスを始めた、とのことですが、現在はNVIDIA社のデータセンター向けGPUも提供している湯です。
マイニング用途には、コストパフォーマンスのコストの部分が優れていることが特に要求されるはずだ、と直感的には考えられます。一方で1台100万円近くするようなデータセンター向け高級GPUは、1台5万円程度のマイニング向きGPUより100倍くらい性能が高い、と耳にしたこともあります。そうすると高級GPUの方がコストパフォーマンスが良い、ということになります。これは、マイニングという特殊な用途には5万円程度のGPUが偶然向いていたのか、公開されるマイニング用ソフトの開発競争が普及品の価格帯のもので激しく進んだのか、どちらであるかは当サイトとしてはまだ結論が出せずにいます。検証してみても面白いかもしれません。